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2021.02.15
BDC 第3~5期スカラーシップ生へのインタビュー
【インタビュー参加者】
3期修了:宗田真依・中村遥佳
3期~4期修了:鈴木萌恵
4期修了:岩上蘭子・館川舞
4期~5期期中:加藤美季・島田愛子・山本結
(左から:宗田、中村、鈴木、岩上、館川、加藤、島田、山本)
●BDC ACADEMYのスカラーシップ制度に申し込もうと思ったきっかけは?
前期のスカラー生から制度について話を聞く機会があり興味を持ちました。オールジャンルで1日1レッスン受講できる機会があり、将来ダンサーとして活躍するためには、得意とするジャンルだけでは難しいと感じていたのもあり申し込みました。
色んなジャンルを受講するために金銭面での援助が必要であったこと、厳しい環境に身を置くことで自分を鼓舞しながら集中してダンスのトレーニングに取り組めると思いました。挑戦することで将来を決める良いきっかけとなればとも考えていました。
●スカラーシップ期間中を振り返って
スカラー生になるまではレベルが高そうで躊躇していたクラスや、海外からいらっしゃる先生のレッスンを受講したことが大きな変化でした。色んな先生と出会ったことで、理解が深まり、表現方法やトレーニング方法の幅も広がったと思います。
幸運なことに公演にも出演させていただけたので、公演中お世話になった先生方にはとても大きな影響を受けました。また、自分自身の身体と向き合う中でピラティスにも出会うことが出来ました。身体のメンテナンスをすることの重要性や発見がたくさんあり、実際に踊りやすくなったことも、私のダンサー人生においてとても大きな転機だったと思います。
トレーニング中真直ぐにぶつかって来てくださる先生への感謝を、より感じることが出来ました。当時は厳しい言葉をいただくことも多かったですが、、、それが自分にとってはとても有難く、見守られていると感じました。それと同時に私の時間に対する投資を皆さんがしてくださっていることも理解しました。ある意味ではプレッシャーを感じながら、スタジオ内外の方から、BDCのスカラー生として常に見られているという意識でトレーニングを積んでいる感覚でした。
大学に通いながらスカラー生として過ごした1年は良い意味でとても忙しい1年でした。毎日の時間の使い方~将来のことまで「今、何をすべきか。」自分と日々向き合った気がします。
●BDC ACADEMY スカラーシップ制度にチャレンジしてよかったこと
先生やスタッフの方と定期的に面談をすることで、アドバイスをいただき自分自身の考えを整理することが出来ました。先生とお話するときはダンサーの大先輩にお話しさせていただく感覚もありました。
同期の存在もとても大きかったです。明確な目標を持ってダンスが好きという気持ちをもてたり、ダンスが上手になっていく仲間を見て自分も頑張らないといけない、みんなと一緒に頑張っていこうという気持ちになれました。
具体的に何日後、1か月後にできるようになりたいことを目標として設定して、そこに向けて努力できたことは収穫だと思います。目で見えるように自分の目標を可視化してレッスンに臨んだことで目標を達成することができました。
●BDCってどんなスタジオ?
BDCに行くことはまさに「トレーニング」の時間です。一緒にクラスを受講している皆さんもある意味マニアックというか…(笑)ダンスが好きな気持ちが強い人が多いのはもちろんですが、トレーニングをしているという意識が高い人が多いのではないかと思います。
BDCに行けばトレーニング出来るという安心感は今も昔もあって、厳しい目で見てくださる愛にあふれた先生方が常にいてくださることがとても心強いです!既に舞台やエンタメの世界で実際に第一線で活躍している方々が、同じクラスでトレーニングしている姿を見るのもすごく刺激になりますし、とても印象的です。
●BDCスカラーシップ制度にチャレンジしようか迷っているダンサーへ一言
やるべきことをさせていただける環境に身を置けることはとても幸せなことだと思います。他人ではなく自分自身との闘いの毎日でしたが、きっと1年後大きな変化につながると思います。
毎日レッスンを受ける以外にも、チャレンジしたいクラスを選んで、ダンスを深く知りたい人にお勧めします!時間の計画性をもてば学生でもトレーニング出来るので迷っている方には是非チャレンジしてほしいです!
スカラー制度にチャレンジする前は、「周りにはもっと上手な人がいるしなぁ」と、諦めてしまうことが多かったのですが、1年間いろいろなことに挑戦したことで自信や目標が見出せました!ダンスへの愛がある人、レッスンを大事にしてトレーニングができる人にはぜひお勧めしたいです。
●今後の活動について
今頂いているお仕事を一つひとつ大事にしていきたいです。いろんなジャンルに触れたり、たくさんの人の作品を見たり、いつでも学ぶ姿勢を忘れずにいたいです。創作活動にもチャレンジしたいですし、プロとしてもっとたくさんのお仕事をいただけるように頑張りたいです!
BDC DANCE LABでスカラーシップ生として振付したことをきっかけに創作にも興味が湧き作品を作る難しさと同時に楽しさや充実感を感じました。創作することに躊躇していましたが、興味が芽生えたよいきっかけでした。まだメンバー全員にはまだ伝えてないのですが(笑)、BDC DANCE LABで作品を創作したメンバーで、スカラーワークショップ企画が出来ないか考えています!
2020年は閉ざされたような感覚にもなりましたが、オンラインなども活用して別の意味で自分の世界感が広がるきっかけにもなったと思います。日本にいながら世界のダンサーたちから学べることはとてもラッキーなことだとポジティブに捉えています。
今の自分よりももっと良い踊り手になれるように追及した先に、教えや振付、舞台に立つなどチャンスをいただけると思っています。そのための準備を毎日コツコツと続けたいです!
●最後にB D Cより
ダンサーとして活躍することを強く願い、そこに時間と努力の投資をする意気込みがある踊り手を支援しようと、BDC ACADEMY スカラーシップ制度を立ち上げて、早5年。これまで30名ほどのスカラー生が、BDCでトレーニングを積み育って行ってくれています。スカラーシップ修了後は舞台に立つことはもちろんのこと、BDC講師としてレッスンを受け持つようになっているダンサーもいます。
今回のインタビューでは、スカラーシップを修了したダンサーたちが、自分がやりたいことを追求してきている姿、同時に感じるプレッシャーの中での心身の成長、自分と向き合うことの大切さ、創作の楽しさや発見などについて熱く語ってくれて、本当に心強く感じました。
インタビューを行なった2020年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、ダンサーにとってもとても大変な一年でした(2021年1月現在、残念ながら状況は改善されていませんが)。その中でも、ダンスを踊る喜びと貴重さ、そしてダンスにかける自分の想いをより一層強く感じ、新たな想いでトレーニングに臨んでいるダンサーたちの姿を見ることは、我々運営スタッフにとっても大きな励みになっています!
現在は第5期生がトレーニング中。またどのような成長を見せてくれるのか、とっても楽しみです。
将来プロパフォーマーとして活躍をするために、ジャンルの幅を超えてトレーニングをしっかり積みたい方、そうすることで自分の自信を持ちたい方などなど。意欲に満ちあふれるダンサーに今後も出会えることを心から楽しみにしています!