INTERVIEW インタビューINTERVIEWインタビュー

ダンスが完璧である必要はない
新しいことにぜひチャレンジを!

Chase Maxwell

Class: JAZZ CONTEMPORARY

Tovaris  Wilson

BDCそして日本での教えに初登場のChase先生。まずはChase先生のクラスについて教えてください。

BDCそして日本での教えに初登場のChase先生。まずはChase先生のクラスについて教えてください。

私のスタイルは、簡単に言うとジャズダンスとコンテンポラリーダンスが融合したものなのではないかなと思います。スローなものをやるときもあれば、リズムも早くパキパキと動いていく振付の時もあります。

クラスの構成としては、最初にジャズダンスにインスパイアされたアイソレーションから開始し、体全体を温めていきます。その後に行うストレッチは、ロシアバレエのワガノワメソッドにインスピレーションを得て作ったものです。その後しっかりと腹筋もして、有酸素運動も行います。次にテクニックの練習のためにクロスフロア。テクニックを正確に行えるようになることももちろん大事ですが、やっぱり楽しく大きく動く、ということを大事にしたいです!

残りの時間は振付。振付の内容がなんであれ、とにかく皆さんには楽しんで思いっきり汗をかいてほしいです!私自身、自分のレッスンをするだけでダイエットにもなったりして(笑)。気持ちよく汗をかくことで、気分爽快になっていただきたいです!

Chase先生のダンススタイルはどこから来るものなのですか?

Chase先生のダンススタイルはどこから来るものなのですか?

私は3歳の時にサンフランシスコでダンスを始めて、その後父の仕事の関係でロサンゼルスに引っ越しました。そこでDebbie Allenという、女優でダンサーでプロデューサーでディレクターをする女性に出逢い、彼女のダンススクールでトレーニングを受けました。

Debbieの教えは、常に「Well-rounded(多方面にわたっていて包括的)」であること。なので、6歳に彼女のスクールに通い始めた時から、バレエ、ジャズ、タップ、フラメンコ、アフリカン、ヒップホップなどすべてのスタイルのトレーニングを行なってきました。
一日毎日最低4時間、週末になると8時間とか。その時のトレーニングのおかげで、今は様々なスタイルを踊ることができます。

ただ、ダンスのスタイルやジャンルというのにこだわりはありません。音楽が私をどこに連れて行ってくれるか、何を表現させてくれるのか。そちらの方がよほど大事です。

東海岸(ボストン)の大学に行き、今はニューヨークを拠点に仕事をしていますが、自分のスタイルがどこにも当てはまらなくて悩んだこともありました。ダンスカンパニーが踊るような"コンサートダンス”でもないし、一方で完全にポップアーティストのための"コマーシャルダンス"でもない。自分がどこにも当てはまらず、道が定まらないと悩んだことがあります。

ただ今は、どのジャンルに属するかは関係ないと思えるようになりました。テクニックがあることはとても大切なことですが、踊りを通して表現をする過程を楽しむことをより重視しています。”JOY(楽しむこと)”が何よりも大事なんです!

私のスタイルは「クラシカルとコマーシャルの融合」だと思っています。最近感じることなのですが、アメリカではミュージカルの舞台、ダンス公演、テレビ業界などでも、こういう融合されたスタイルが多く起用されるようになってきています。バレエだけ、ジャズだけ、コンテンポラリーだけ、ストリートだけ、とならずに、「テクニックとグルーブ」を両方使いこなせるダンサーに自分もなっていきたいですし、そういうクラスをやっていきたいと思っています。

プロとしてダンスを仕事にしたい人に向けて、助言はありますか?

プロとしてダンスを仕事にしたい人に向けて、助言はありますか?

私は幸いにもとても小さい時から踊りのトレーニングを受けることができました。でもやはりこの世界で生きていくのはとても大変なことです。だからこそ、心から踊ることが好きでなくてはやっていけません。

ニューヨークでオーディションを受けると、100回のNOに対して、1回YESをもらえればいい方です。私はラッキーにもブロードウェイの「Wicked」に出演する機会やそのほかの舞台にも出演する機会をいただきました。

特にそのためのネットワーキングをしてきたわけではありません。ただ、とにかく人前に出て踊ること、そして自分を観てもらうこと。その中で、誰が自分に気づいてくれるかは分かりません。ただ誰かが気がついてくれるかもしれない。そうやって舞台に立ち続けてきました。

そこから繋がった仕事もありましたし、一度参加した仕事には必ず次も呼んでもらえるようにしようと努力してきました。

諦めずに頑張る、と言うのは簡単ですが、本当に自分の少しばかりのエゴと自信を胸に人前に立ちつづけることで、道が広がっていきます。それは「運」と思うこともありますが、自分で切り開いてきた部分もあると思っています。

最後にBDCの生徒の皆さんに一言お願いします。

最後にBDCの生徒の皆さんに一言お願いします。

私のスタイルは色々なジャンルが融合されていますが、どうか怖がらないで!!気持ちよく踊ってもらえることを最優先に考えています。もちろん、ターンや柔軟性など、様々なテクニックの課題に取り組むこともできます。それはウォーミングアップやクロスフロアを通して行っていきます。

私はとにかくレッスンが終わった後に、皆さんにハッピーで笑顔いっぱいでいていただきたい!そう思ってクラスを開講しています。

ダンスが完璧である必要はありません。なぜならここはクラスだからです。クラスだから失敗してもいいんです!新しいことにぜひチャレンジをしにきていただきたいです。

東京でレッスンをすることは長年の夢でした。それが叶ってこんなに嬉しいことはありません。ぜひダンサーの皆さんと一緒に楽しんで踊っていきたいと思います!!クラスにてお待ちしております!

Chase MaxwellClass: JAZZ CONTEMPORARY

ニューヨークを拠点に活動するパフォーマー/振付師。幼少期にはロサンゼルスを拠点に、エミー賞・トニー賞を受賞している女優兼ダンサー・振付師のDebbie Allenのもとでダンスを学び、Debbie Allen Academyでは講師として活躍。

ボストン音楽院にて学士号取得。ジャズからコンテ、ストリート、タップ、声楽など、多彩なスキルを活かして、数々の舞台やテレビ番組にて活躍。ミュージカル「Wicked」でブロードウェイデビューも果たす。 現在は、ミュージカル「コーラスライン」のオリジナルキャストであり、マイケル・ベネットの亡き後その作品の演出を継承したBaayork Leeのアシスタントも務めている。

日本ではサントリーボスのCMにも起用され、2019年にはKEREN(大阪)にて、演出家Baayork Leeのアシスタント/ダンスキャプテンを務めるなど、米国内外で数々のステージ・TV番組でキャリアを築く。

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