INTERVIEW インタビューINTERVIEWインタビュー

心から踊ること。
そして、お腹の奥から湧き出る感情で踊ること。

Jorge Vazquez

Class: JAZZ

Tovaris  Wilson

ダンスを始めたきっかけは何ですか?その後、どのようにしてダンサーへの道が開かれたのですか?

ダンスを始めたきっかけは何ですか?その後、どのようにしてダンサーへの道が開かれたのですか?

ダンスを始めたのは13才の頃なんですが、それが予期せぬ偶然の出会いというか(笑)。通っていた高校でダンスのワークショップがあるから受けてみれば?と友人に誘われ、そのワークショップを受けたのが人生最初のダンスレッスン。その後、突然道端でダンスをやらない?と声をかけられ、オーディションに受かったらレッスンを受けさせてくれるって言うので、受けてみたら見事に受かり、ジャズダンスを始めることになりました。その後バレエ学校でバレエの基礎を学びました。その夏ユースプログラムの舞台に誘われて、「踊ることが仕事になるんだ!」って、私にとってはすごい発見をしたんです。笑 

ダンスの道を歩もうと思った頃、幸いにも通っていたダンス学校のディレクターが私の面倒を見てくれました。そこから、ニューヨークのAlvin Ailey のダンスカンパニーに2年間の奨学金枠で入団し、コンテポラリーなど色々なジャンルを学ぶ事に。それまで順調すぎたダンス人生でしたが、色々なダンスを高いレベルで学ぶことにここで初めて苦戦しました。

Alvin Ailey卒業後、人生最大の出会いがありました。Fred Benjamin(世界的有名なアフリカ系アメリカ人ダンサー)とOhad Narin(世界的有名なコンテンポラリーダンサー・振付師)に出会い、彼らのカンパニーで踊らせてもらえることになりました。

ダンサーとして順調な時を過ごしているある日、BDCで講師をしに日本に来ない?と誘いが入り、ここで初めてダンスを教えることになりました。当時の生徒さんは、英語がまったくしゃべれなかったので本当に大変でした。笑 この貴重な体験が私に刺激をくれ、私も講師として目覚めることができました。ニューヨークに帰国してからはミュージカルの仕事が始まり、その後ヨーロッパを点々とすることが多くなりました。今はヨーロッパを含め世界中で踊り、教える機会が多くなりましたが、やっぱり日本で教えるのは特別楽しいです。

現在の活動と将来の活動について教えてください。

現在の活動と将来の活動について教えてください。

現在の活動というと、サンフランシスコでダンサーとして、ヨーロッパで講師・振付師として活動しています。面白い事に、今はダンサーとしての活動は最小限におさえています。好きなプロジェクトで、好きな人となら踊るけど、他は教えたり振付したりする方が多いですね。オーストリアでダンス学校のディレクターのような仕事もしているけど、講師や振付師、ダンサーとして点々としているので、一つの場所にとどまることは少ないです。でも、それが生き甲斐。ダンスを教えながら世界中を駆け回り、毎週違う国にいけるのは本当に楽しいです。

自分はどんな講師だと思いますか?

教え始めたころは、本当に厳しい先生でした。生徒を怒鳴り、時にスタジオから追い出すこともあったくらい。でもある日、大切な生徒さんを悲しめる事があり、講師としてのあり方を改めることにしました。生徒は皆、身体的に恵まれていると限らず、精神的に強いわけでもないと気づいたからです。レッスンには緊張感や一定の規則は必要だけど(例えば、レッスン中の私語は禁止とか)今は、何よりレッスンは楽しく学べる場所であってほしいと思っています。分からないことがあれば、聞ける場所であってほしい。私は教えるためにいるのですからね。もちろん緊張感はとっても重要だと思います。緊張感があるからこそ競争心がわき、前列に立ちたいと思ったり、もっと頑張ろうという意欲が湧いたりするもの。だから、私はそのバランスを大切にしています。

ダンサーとして必要なことは何ですか?ダンス哲学などあれば教えてください。

ダンサーとして必要なことは何ですか?ダンス哲学などあれば教えてください。

私にとって、ダンスは自然と自分の人生の一部となったから、哲学というものはないかな。強いていうなら、心から踊ること。ステップをふむだけでなく、心で感じて、心から踊ること。そして、お腹の奥から湧き出る感情で踊ること。心とお腹の奥から感情を解放してあげてください。

BDCのダンサーに必要なことは?

BDCのダンサーに必要なことは?

BDCのダンサーは集中力があって、モチベーションも高く、尊敬します。いつも刺激をうけます。教えるのが楽しいです。
ただ時々生徒さんからはコンビネーションが長いとか、難しいとか言われるんですよ。だから、言いたいことは一つ、そんな大変さも楽しみの一つ!
私も生徒だったころ、レッスン最後の5分になって踊れていないとイライラしていました(笑)でも、それを乗り越えようとする過程と挑戦する気持ちを楽しんでいました。私の生徒にも、この気持ちを大事にしてほしい。難しさも楽しさの一つ!
あと一点、沢山違うジャンルも受けて欲しいです。そして、その挑戦も楽しんで!

Jorge VazquezClass: JAZZ

世界のセレブが集ったディスコとしても有名なニューヨークのシアターSTUDIO 54にて、RICK ATWEL演出・振付の「Street Heat」(オフブロードウェイ公演)に出演。プエルトリコ生まれ、米国育ち。ニューヨークAlvin Ailey Dance Companyでダンスを学ぶ。現在はダンサー・振付師・教育者としてアムステルダムを拠点に世界各地で活動中。

ドイツ、スイス、アムステルダムを中心にRICK演出の「MOVE」や「Gaudi」「Madley Amsterdam」にも出演。

モダンをベースにしたJAZZスタイルを独自にアレンジ。柔軟性を高めるウォームアップに始まり、クラシカルなテクニックの練習、そして、ファンク・モダン・リリカル・シアターなどの音に合わせたコンビネーションに繋げていきます。ダンサーが心情をどう表現するか、その魅力を引き出すことに重点を置いてクラスを進めます。

*クラス受講時には、ニーパットをご持参ください。

INTERVIEW INDEX

体験レッスンを受けてみませんか?